日経ホームビルダー2005年8月号において、携帯電話のメール機能を活用して職方の出退勤管理をする「工程管理システム」が紹介されました。
日経ホームビルダー 2005年8月号
私のデジタル活用術
携帯電話−カワムラ 工藤秀典さん(北海道旭川市)


  職方の現場入退時刻を
      携帯メールを使って管理



  住宅会社のカワムラは、携帯電話のカメラとメールの機能を利用して、協力会社の労務管理と工程管理ができるシステムを導入した。約1年かけて自社の業務体系に合うシステムを開発し、今年4月から本格的に運用を始めた。

 この業務管理システムは、職方の現場への入退場時刻の記録と現場写真をアルバムに整理する機能を備えている。仕組みはこうだ。


  職方は、朝、現場に到着したら担当する現場であることがわかる写真を携帯電話のカメラで撮影して画像をメールに添付し、カワムラの業
務管理システム用のアドレスに送信する。作業を終えて現場を出るときにも、その日に作業をした部分を撮影して、メールで送る。一つの協力会社から1人が送ればよい。


  メールがシステムのサーバーに届くと、メールの到着時間を協力会社の「現場入退時刻」として記録。添付された画像は、邸別のページに整理して記録される。


 記録されたデータは 、主に現場監督が社内のパソコンで閲覧する。職方が現場に到着したか、作業はどこまで進んだかなどを、現場に行かなくても確認できる。


受信した情報は会社ごとに自動登録

職方が現場を入退場する際に携帯電話のカメラで現場の写真を撮り、メールに添付して元請け会社のカワムラに送信すると、メールの送信時間が現場入退時刻として自動的に記録される業務管理システムを4月から導入した。現場の写真は邸別、工種ごとに整理される。工程管理や職方の労務管理に役立てている。

←携帯電話から業
務管理システムにログインする画面。ユーザー番号とパスワードを入力する。システムは同社の業務体系に合わせて開発したもの。図面や住まい手と交わす書面のフォーマットなども同システムで管理している。開発費は、今後の改良にかかる費用を含めておよそ2,000万円。

@現場の写真を撮る

朝、現場に到着したら、協力会社の職人のうち一番早く着いた人が携帯電話のカメラで現場にいることがわかる写真を撮影する。
A専用のサイトに接続する

撮影したらカワムラの専用サイトに接続。ユーザー番号とパスワードを入力すると、関係する現場と工種のリストが表示される。リストからその日の作業の工種を選択する。
B「入現場」を選択して送信メールを作成

作業開始時は「入現場」、作業終了時は「退現場」を選択。選択すると、送信用メールのフォーマットが表示される。現場の入退出時間の登録以外で写真を送りたいときは、「写真」を選ぶ。
C写真を添付したメールを送信

写真をメールに添付して指定のアドレスに送信する。前の手順で「入現場」を選んだ場合、送信時刻は現場に入った時刻として記録され、写真は工種ごとに整理して登録される。本文には、データ整理用のコマンドが自動的に記入される。



工藤さんの取り組みのポイント

●携帯電話を利用して労務管理が
  できるシステムを導入した
●協力会社に依頼して、毎朝夕、
  現場の入退場時にメールを送信
  してもらう
●システムを活用し、監督が現場を
  見に行く回数を減らす
  「導入前に比べて、現場に行く回数が3分の1程度になった。写真を見れば次の工程に入る時期や部材発注のタイミングも見極められる」と工事管理本部長の工藤秀典さんは話す。このシステムを活用して現場監督は、1人で同時に約10棟の管理を担当している。

 導入を検討する際には、協力会社にカメラ付き携帯電話の利用状況を確認した。ほとんどの人がカメラ付きの携帯電話を持っていたため、 導入に踏み切った。現在、約8割の職人がこのシステムを使いこなしている。電話は自前のものを利用し、通信費も各社に負担してもらっている。  (西山裕子)

資料請求・お問い合わせはこちら 資料請求・お問い合わせはこちら スタッフ紹介